五十里ダム(いかりだむ)の概要
五十里ダムは、栃木県日光市に位置する重要な多目的ダムです。1956年に完成したこのダムは、鬼怒川水系の五十里川に建設され、洪水調節、農業用水の供給、発電など多岐にわたる役割を果たしています。完成当時は日本一高いダムとして完成。
ダムの堤高は112メートル、堤頂長は352メートルで、総貯水容量は約1億2,000万立方メートルに達します。天端標高は標高約650メートルに位置し、周囲の美しい自然景観と相まって、観光地としても人気があります。五十里ダムの周辺は、四季折々の風景が楽しめる場所として知られ、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
また、ダム湖である五十里湖は、釣りやカヌーなどのレジャー活動も楽しめるスポットです。ダムの管理事務所では、ダムの歴史や役割について学べる展示も行われており、訪れる人々にとって教育的な価値も提供しています。
ドローン飛行を計画されている方にとって、五十里ダムは魅力的な撮影スポットです。しかし、ドローン飛行には事前の申請と許可が必要です。安全かつ適切な飛行を行うために、以下のガイドラインに従って申請手続きを行ってください。五十里ダムの美しい風景を空から撮影し、その魅力を存分に楽しんでいただけるよう、皆様のご協力をお願いいたします。
申請時のポイント
五十里ダム上空やダム付近で空撮を行う場合、以下の手続きが必要です。管理署3ヶ所へドローン飛行の確認を行います。
「河川敷地の一時使用届」を提出。飛ばす1週間前から申請が必要です。水上バスや線路、ダム、管理棟の上空は飛行不可となるので注意してください。
飛行は道路にもかかる可能性があるので、日光土木事務所にも「河川敷地の一時使用届」を提出。写しと一緒に
五十里ダムに飛行区域の地図と一緒に提出します。
飛行する可能性がある日程を決めて作成しますが、最終的に日時が決まったら連絡を入れます。この場合は、五十里ダム管理支所になります。
飛行申請確認先
管理署名 | 鬼怒川ダム総合管理事務所 |
住所 | 栃木県宇都宮市平出工業団地14-3 |
電話 | 028-661-1341(代表) |
管轄 | 国土交通省 |
管理署名 | 日光土木事務所 |
住所 | 栃木県日光市萩垣面2390番地7 |
電話 | 0288-53-1211(代表) |
管轄 | 栃木県 |
管理署名 | 五十里ダム管理支所 |
住所 | 栃木県日光市川治温泉川治295-1 |
電話 | 0288-78-0071(代表) |
管轄 | 国土交通省 |
ダムでドローン(無人航空機)を飛ばすリスク
飛行計画書を作成し、飛行経路等を提出しダムへ連絡すると管理者から飛行禁止区域が伝えられます。以下が飛行禁止区域として代表的なものです。
- ダム本体及び管理所、関連施設の上空及び30mの範囲内
- ダム見学者等の上空
- 駐車場やダム管理用道路の車両の上空
- ダムごとに定められた制限区域
またダムが作られている土地構造上、立地環境によってGPS衛星が十分に受信できない事があることがあります。
飛行ポイント
安全に飛行できる場所の写真
注意点や飛行禁止情報
他の観光客の迷惑にならないように注意。
- 利用者の少ない曜日(平日など)、時間帯、場所で行う。
- 猛禽類等への影響を考慮し、飛行はなるべく短時間とする。
- 同じ場所で連続して撮影テイクを繰り返さない。
- 道や展望地、駐車場を占有したり、人がいる真上を飛ばしたりなど他の利用者の迷惑にならないようにする。
- 人や動植物に接近しすぎないようにする。
- 可能な限り操縦者1名と周辺状況を確認する者1名の最低2名体制で実施し、ドローン周辺で猛禽類等の飛翔が確認されれば飛行を中断する。
- プロペラケージ等を装着して万一の衝突に備える。
- 道から外れて、林内や植生帯(植物の生えているところ)に立ち入らない。
- 必要に応じて、所属がわかるよう腕章やビブスを着用する。
- 飛行区域は目視できる範囲とし、登山道から離れすぎないこと。
ダムの基本情報
ダム名 | 五十里ダム(いかりだむ) |
都道府県 | 栃木県 |
ダム堤高 | 112m |