許可・申請先情報
阿蘇山(あそさん・あそざん)は、熊本県阿蘇地方に位置する日本屈指の火山です。その特徴は、大型の複成火山であり、カルデラを持つことです。阿蘇山は阿蘇五岳と呼ばれる高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳から成り立ち、その周囲に広がる外輪山も含めて阿蘇と呼ばれます。
阿蘇の外輪山は、南北約25km、東西約18kmの広がりを持ち、その周囲約128㎞にわたっています。この地域には約5万人が暮らし、田畑が広がり、交通の要所としての役割も果たしています。阿蘇は熊本県のシンボルであり、その美しい風景は国内外から多くの観光客を引きつけています。
阿蘇の地形は、10万年前の古い活動から現在の形に至るまで多くの変遷を経ています。数多くの火山活動があり、火山灰や溶岩が噴出し、その後の大陥没が阿蘇のカルデラを形成しました。阿蘇五岳は約3万年から5万年前に東西に連なって噴火し、その後も繰り返される活動が阿蘇の地形を作り上げました。
阿蘇山は日本だけでなく、世界的にもその大きさと美しさで知られ、自然愛好家や登山者にとっても魅力的な場所です。
申請時のポイント
阿蘇山(あそさん・あそざん)山頂付近で空撮を行う場合、以下の管理署1ヶ所と事務所1ヶ所へドローン飛行の確認を行います。
ドローンを飛ばすエリアの地図を添付して入林届を提出後、南阿蘇森林事務所にも電話連絡する必要があります。留守電にて入林する日時を連絡。電話がつながらなければ留守電でOK。
中岳噴火口周辺は阿蘇市の管轄となっています。噴火口周囲1kmは阿蘇市の管轄で、噴火口上はドローンも基本的NGです。今回この申請では噴火口では飛ばせないので注意してください。
阿蘇中岳火口周辺での撮影ルールについて – 環境省
噴火口周囲1km上で飛ばす場合は、別途阿蘇市から許可を取る必要があります。
また、阿蘇火山防災会議協議会では以下のように設定されています。火口1㎞圏内での撮影許可が得られるのは、調査研究目的に限るので、飛行は禁止です。
ドローン飛行禁止空域(火口周辺)
Unmanned Aircraft Prohibited Airspaces for Flight(Around the crater)
- 火口周辺1km以内
- Within 1km around the crater
- 常時立入禁止区域
- Off-limits area
- 砂千里ヶ浜全域
- Sunasenrigahama area
- その他立ち入ることが出来ない区域
- Other areas that can’t be entered
- 閉門時の阿蘇山公園道路内など
- Inside the toll road when the gate is closed etc)
2022年6月20日に無人航空機の登録制度が施行されたことに伴い、入林届の空欄等に「登録記号」を記入の上、管轄する森林管理(支)署へ提出してください。
入林届提出先一覧表はこちら
飛行申請確認先
管理署名 | 熊本森林管理署 |
住所 | 熊本県菊池市大字隈府907 |
電話 | 0968-25-2101(代表) |
管轄 | 九州森林管理局 |
入林時に連絡を入れる事務所
管理署名 | 南阿蘇森林事務所 |
住所 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰138-2 |
電話 | 0967-67-0069(代表) |
管轄 | 九州森林管理局 |
飛行ポイント
安全に飛行できる場所の写真
注意点や飛行禁止情報
登山道から離れて森林内に入らないことを条件。他の登山者の迷惑にならないように注意。
- 利用者の少ない曜日(平日など)、時間帯、場所で行う。
- 猛禽類等への影響を考慮し、飛行はなるべく短時間とする。
- 同じ場所で連続して撮影テイクを繰り返さない。
- 道や展望地、駐車場を占有したり、人がいる真上を飛ばしたりなど他の利用者の迷惑にならないようにする。
- 人や動植物に接近しすぎないようにする。
- 可能な限り操縦者1名と周辺状況を確認する者1名の最低2名体制で実施し、ドローン周辺で猛禽類等の飛翔が確認されれば飛行を中断する。
- プロペラケージ等を装着して万一の衝突に備える。
- 道から外れて、林内や植生帯(植物の生えているところ)に立ち入らない。
- 必要に応じて、所属がわかるよう腕章やビブスを着用する。
- 飛行区域は目視できる範囲とし、登山道から離れすぎないこと。
山の基本情報
山名 | 阿蘇山(あそさん・あそざん) |
都道府県 | 熊本県 |
標高 | 1,592m |