許可・申請先情報
燧ヶ岳(ひうちがたけ)は、福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰で、福島県の最高峰です。標高2,356mの柴安嵓(しばやすぐら)を最高峰とし、他にも爼嵓(まないたぐら、2,346m)、ミノブチ岳(2,220m)、赤ナグレ岳(2,249m)、御池岳(2,280m)などの五峰があります。燧ヶ岳は円錐形をした山で、輝石安山岩から成り立っています。
燧ヶ岳は東北地方の山というより、尾瀬のシンボル的な山であり、日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この火山の活動が大きく関与しています。只見川が燧ヶ岳の火山活動によって堰き止められ、尾瀬が形成されたと考えられています。「ヒウチ」の名は火山に由来し、一説には会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の形に見える残雪から名付けられたと言われています。
燧ヶ岳は、尾瀬沼に映る「逆さ燧」としても知られ、美しい風景を楽しむことができます。火打ち石が多く採れたことや、村の人々に火起こしを教えた山神を「燧(火打ち)大明神」と呼んだ説もありますが、最も有力なのは、六月頃に檜枝岐方面から眺めると、爼嵓の左斜面に鍛冶屋の使う「火打ちばさみ」の形の残雪が見えることから名付けられたというものです。
申請時のポイント
燧ヶ岳(ひうちがたけ)山頂付近で空撮を行う場合、以下の管理署1ヶ所へドローン飛行の確認を行います。入林届の提出も必要です。
入林届を提出すると、森林管理署以外の許可を受けるよう連絡があります、ここではかなり許可申請を取る場所が多く複雑です。以下に連絡をすることで最終的に飛行に関する許可を得ることができます。
2022年6月20日に無人航空機の登録制度が施行されたことに伴い、入林届の空欄等に「登録記号」を記入の上、管轄する森林管理(支)署へ提出してください。
入林届提出先一覧表はこちら
飛行申請確認先
入林届提出前に確認を取る施設
- 保安林 森林法 福島県南会津農林事務所 0241-62-5381
- 国立公園 自然公園法 環境省檜枝岐自然保護官事務所 0241-75-7301
- 鳥獣保護区 鳥獣保護管理法 福島県南会津地方振興局 県民環境部県民環境課 0241-62-2061
- 史跡名勝天然記念物 文化財保護法 檜枝岐村教育委員会 0241-75-2342
上記で許認可の手続きが取れない場合、入林は行わず、所定の手続きを経てから入林してください。また手続きした概要を飛行計画書ともに以下の支署へ連絡します。
管理署名 | 会津森林管理署南会津支署 |
住所 | 福島県南会津郡南会津町山口字村上867 |
電話 | 0241-72-2323(代表) |
管轄 | 関東森林管理局 |
入林届が受理された後
公益財団法人尾瀬保護財団(027-220-4431)に飛行日時、受理されたことを報告します。
最初の入林の際の連絡
管理署名 | 檜枝岐森林事務所 首席森林官:奥田 |
電話 | 0241-75-2005(代表) ※日中は現場に出ていることが多く電話での時間帯は朝方8:30~9:00、夕方16:30~17:15頃です。それ以外の時間で連絡の場合は以下のメールアドレス宛てにお願いします。 |
メールアドレス | ks_minami-aizu_postmaster@maff.go.jp |
管轄 | 関東森林管理局 |
飛行ポイント
安全に飛行できる場所の写真
注意点や飛行禁止情報
登山道から離れて森林内に入らないことを条件。他の登山者の迷惑にならないように注意。
- 利用者の少ない曜日(平日など)、時間帯、場所で行う。
- 猛禽類等への影響を考慮し、飛行はなるべく短時間とする。
- 同じ場所で連続して撮影テイクを繰り返さない。
- 道や展望地、駐車場を占有したり、人がいる真上を飛ばしたりなど他の利用者の迷惑にならないようにする。
- 人や動植物に接近しすぎないようにする。
- 可能な限り操縦者1名と周辺状況を確認する者1名の最低2名体制で実施し、ドローン周辺で猛禽類等の飛翔が確認されれば飛行を中断する。
- プロペラケージ等を装着して万一の衝突に備える。
- 道から外れて、林内や植生帯(植物の生えているところ)に立ち入らない。
- 必要に応じて、所属がわかるよう腕章やビブスを着用する。
- 飛行区域は目視できる範囲とし、登山道から離れすぎないこと。