許可・申請先情報
奥穂高岳(おくほたかだけ)は、日本の飛騨山脈(北アルプス)に位置する日本第三位の高峰(標高3,190m)であり、長野県と岐阜県の最高峰でもあります。
穂高連峰の主峰として知られ、その堂々たる山容と険しい岩稜が多くの登山者を魅了しています。穂高連峰は、奥穂高岳を中心に涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳などの峰々から構成されており、特に奥穂高岳の山頂からは、周囲の壮大なパノラマが楽しめます。
登山道は整備されており、初心者から上級者まで幅広い登山者が訪れますが、その険しさから十分な準備と注意が必要です。登山ルートとしては、上高地から涸沢を経てザイテングラートを登るルートが一般的です。このルートは、美しい涸沢カールの景観を楽しみながら登ることができ、穂高岳山荘をベースに奥穂高岳の頂上を目指します。
また、岳沢を経由する重太郎新道も人気のルートです。飛騨側からのルートでは、新穂高温泉から白出沢を経て登るコースがあり、こちらも静かな谷を楽しみながら登ることができます。奥穂高岳の魅力は、その圧倒的なスケールと四季折々の美しい自然景観です。
春の新緑と残雪、夏の高山植物、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、一年を通じて訪れる価値があります。特に、涸沢カールからの眺めはヨーロッパのアルプスを彷彿とさせ、多くの登山者や観光客に愛されています。初めて登頂されたのは明治42年(1909年)であり、その後も多くの登山者が挑戦し続けてきました。
現在では、登山道や山小屋の整備が進み、安全に登山を楽しむことができますが、毎年多くの事故も発生しているため、十分な準備と装備が求められます。
申請時のポイント
奥穂高岳(おくほたかだけ)山頂付近で空撮を行う場合、以下管理署2ヶ所へ入林届を提出しドローン飛行の確認を行います。
また奥穂高岳(おくほたかだけ)は国立公園内のため、中部山岳国立公園管理事務所に事前連絡が必要です。また周辺に山小屋等の施設がある場合の飛行に関しては必ず小屋管理者の許可を別にとってください。
2022年6月20日に無人航空機の登録制度が施行されたことに伴い、入林届の空欄等に「登録記号」を記入の上、管轄する森林管理(支)署へ提出してください。
入林届提出先一覧表はこちら
飛行申請確認先
稜線西側へ飛ばす場合
管理署名 | 飛騨森林管理署 |
住所 | 岐阜県高山市西之一色町三丁目747-3 |
電話 | 050-3160-6085(IP電話代表) |
メールアドレス | c_hida@maff.go.jp |
管轄 | 中部森林管理局 |
稜線東側へ飛ばす場合
管理署名 | 中信森林管理署 |
住所 | 長野県松本市島立1256-1 |
電話 | 0263-47-4751(代表) 050-3160-6050(IP電話代表) |
メールアドレス | c_chushin@maff.go.jp |
管轄 | 中部森林管理局 |
管理署名 | 中部山岳国立公園管理事務所 |
住所 | 長野県松本市安曇124-7 |
電話 | 0263-94-2024(代表) 0263-94-2651(FAX) |
メールアドレス | c_chushin@maff.go.jp |
管轄 | 環境省 |
飛行ポイント
安全に飛行できる場所の写真
注意点や飛行禁止情報
登山道から離れないことを条件。他の登山者の迷惑にならないように注意。
- 利用者の少ない曜日(平日など)、時間帯、場所で行う。
- 猛禽類等への影響を考慮し、飛行はなるべく短時間とする。
- 同じ場所で連続して撮影テイクを繰り返さない。
- 道や展望地、駐車場を占有したり、人がいる真上を飛ばしたりなど他の利用者の迷惑にならないようにする。
- 人や動植物に接近しすぎないようにする。
- 可能な限り操縦者1名と周辺状況を確認する者1名の最低2名体制で実施し、ドローン周辺で猛禽類等の飛翔が確認されれば飛行を中断する。
- プロペラケージ等を装着して万一の衝突に備える。
- 道から外れて、林内や植生帯(植物の生えているところ)に立ち入らない。
- 必要に応じて、所属がわかるよう腕章やビブスを着用する。
- 飛行区域は目視できる範囲とし、登山道から離れすぎないこと。