大天井岳(おてんしょうだけ)の紹介
大天井岳(おてんしょうだけ)は、長野県の大町市、安曇野市、松本市にまたがる飛騨山脈(北アルプス)の一部に位置する標高2,922メートルの山です。この山は常念山脈の最高峰であり、北アルプスの表銀座縦走コースの一部として多くの登山者に親しまれています。
魅力と景観
大天井岳は、黒雲母花崗岩から成る山体を持ち、その頂上からは北アルプスの全景や南アルプス、八ヶ岳連峰などの壮大なパノラマを楽しむことができます。特に、燕岳から眺める大天井岳は天守閣のような雄大な姿を誇り、多くの登山者を魅了しています。
この地域は中部山岳国立公園に属し、日本二百名山にも選定されています。山頂部は森林限界を超える高山帯で、特別天然記念物のライチョウが生息しています。また、山腹にはコマクサ、イワヒゲ、クモマスミレなどの高山植物が自生しており、自然の美しさを堪能できます。
登山コース
大天井岳(おてんしょうだけ)は、北アルプスの常念山脈に位置し、標高2,922メートルの山です。この山は直接登る登山口がないため、縦走コースを通じてアクセスする必要があります。以下に、代表的な登山コースをいくつか紹介します。
表銀座縦走コース
表銀座縦走コースは、北アルプスの中でも人気の高いルートです。このコースは、燕岳から大天井岳を経て常念岳へと続きます。
- 1日目: 燕岳登山口(中房温泉)から燕山荘まで(約5時間)
- 2日目: 燕山荘から大天井岳、大天荘まで(約6時間)
- 3日目: 大天荘から常念岳、常念小屋を経て下山(約7時間)
このコースでは、燕岳や大天井岳からの絶景を楽しむことができ、各山小屋での宿泊も可能です。
常念小屋ルート
常念小屋から大天井岳へのルートも人気があります。このコースは、常念岳を経由して大天井岳に向かう縦走路です。
燕岳からのルート
燕岳から大天井岳へのルートは、表銀座コースの一部として知られています。
パノラマ銀座コース
パノラマ銀座コースは、蝶ヶ岳から常念岳、大天井岳、燕岳を縦走するコースです。
- 1日目: 三股から蝶ヶ岳(約5時間)
- 2日目: 蝶ヶ岳から常念岳を経て大天荘(約9時間15分)
- 3日目: 大天荘から燕岳を経て中房温泉(約6時間)
このコースは、北アルプスの大パノラマを楽しむことができ、長い行程ながらも整備された登山道が特徴です。
許可・申請先情報・申請時のポイント
大天井岳(おてんじょうだけ)山頂付近で空撮を行う場合、以下管理署1ヶ所へ入林届を提出しドローン飛行の確認を行います。ドローンを使用してその魅力を空から撮影する際には、法令を遵守し、安全に配慮した飛行を心がけましょう。
また周辺に山小屋等の施設がある場合の飛行に関しては必ず小屋管理者の許可を別にとってください。
2022年6月20日に無人航空機の登録制度が施行されたことに伴い、入林届の空欄等に「登録記号」を記入の上、管轄する森林管理(支)署へ提出してください。
入林届提出先一覧表はこちら
飛行申請確認先
管理署名 | 中信森林管理署 |
住所 | 長野県松本市島立1256-1 |
電話 | 0263-47-4751(代表) 050-3160-6050(IP電話代表) |
メールアドレス | c_chushin@maff.go.jp |
管轄 | 中部森林管理局 |
飛行ポイント
安全に飛行できる場所の写真
注意点や飛行禁止情報
登山道から離れて森林内に入らないことを条件。他の登山者の迷惑にならないように注意。
- 利用者の少ない曜日(平日など)、時間帯、場所で行う。
- 猛禽類等への影響を考慮し、飛行はなるべく短時間とする。
- 同じ場所で連続して撮影テイクを繰り返さない。
- 道や展望地、駐車場を占有したり、人がいる真上を飛ばしたりなど他の利用者の迷惑にならないようにする。
- 人や動植物に接近しすぎないようにする。
- 可能な限り操縦者1名と周辺状況を確認する者1名の最低2名体制で実施し、ドローン周辺で猛禽類等の飛翔が確認されれば飛行を中断する。
- プロペラケージ等を装着して万一の衝突に備える。
- 道から外れて、林内や植生帯(植物の生えているところ)に立ち入らない。
- 必要に応じて、所属がわかるよう腕章やビブスを着用する。
- 飛行区域は目視できる範囲とし、登山道から離れすぎないこと。